
機能性表示食品の臨床試験、届出支援を依頼したいが、どんな食品CROに任せればいいかわからない…。そんな方にぜひ見てほしいサイトです。臨床試験の実施実績などをベースに、信頼できる食品CROを厳選し、それぞれの悩みにあった会社を紹介します。

「機能性表示食品制度」が始まったのが2015年(平成27年)。1991年(平成3年)からスタートしている「特定保健用食品制度」(トクホ)と比べて20年以上の後発ながら、届出の件数は右肩上がりに増え続け、2022年(令和4年)には5,995件を記録しました。
ほぼ横ばいのトクホに比べ、機能性表示食品のニーズは年々高まるばかり。食品CROに関してもトクホよりも機能性表示食品の臨床試験・届出支援への対応が求められるケースが圧倒的に増えています。
機能性表示食品の企画から届出までの流れは、主に4つのステップに分けられ、正しい手順に基づいて進める必要があります。 まずは商品企画やヘルスクレームを決めることから始まります。機能性表示食品の届出を出すには、その食品の機能性・有効性・安全性を示す根拠が必須になります。
そのために、消費者庁が科学的エビデンスと認めている「臨床試験」や「研究レビュー」を実施しなければなりません。主に食品CROが対応するのがこの臨床試験・研究レビューの領域になりますが、届出書類の作成などの代行も請け負ってくれる企業もあります。
まずは、どのような健康効果を訴求したいのかを明確にします。これを「ヘルスクレーム」と呼び、たとえば「血圧が高めの方をサポートする」や「腸内環境を整える」など、具体的な機能性を想定することが重要です。同時に、その機能性を支える成分(機能性関与成分)を決定し、原材料や成分量の設計を行います。
ヘルスクレームの方向性が固まったら、消費者庁の「機能性表示食品制度届出データベース」に事業者情報を登録し、ユーザーIDを取得します。オンラインでの届出には必須の手続きです。このIDがないと届出システムにアクセスできないため、早めに取得しておくとスムーズです。
機能性表示食品の届出において、最も大きなハードルとなるのが科学的根拠の提示です。根拠を示す方法には、大きく分けて臨床試験(RCT)と研究レビュー(SR)の2つがあります。
臨床試験を実施するには、まず被験者の倫理と安全を確保する必要があります。臨床研究審査委員会の審査を通過し、試験計画が適切であることを確認してもらうのが基本的なステップです。倫理面の問題をクリアすることで、後々のトラブルを防ぎ、研究への信頼性も高められます。
倫理審査を通過したら、大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)などの試験登録システムに登録します。これは研究の透明性を高めるための措置で、臨床試験の計画や進捗状況を一般に公開します。登録済みの研究は、対外的にも公正な試験であるとみなされるケースが多いです。
実際に被験者を募集し、二重盲検ランダム化比較試験(RCT)などの方法を用いて試験を進めます。RCTでは、被験者をランダムに振り分け、一方のグループに機能性食品を摂取してもらい、もう一方にプラセボ(偽のサプリメントなど)を摂取してもらうことで、実際に効果があるのかを科学的に検証します。
試験の結果が出たら、データを解析し、その内容を学術論文としてまとめます。試験デザイン、被験者数、統計分析の方法、結果の考察などを明確に記載することで、第三者が読んでも理解できる形を整えることが重要です。
完成した論文は、査読付きの学術誌に投稿します。査読による審査を通過すると、公的にデータが公開されるため、機能性の根拠として信頼性が高まります。特にインパクトのあるジャーナルに掲載されると、社会的信用を得やすくなるため、届出を円滑に進める上でもメリットが大きいです。
臨床試験を実施しなくても、既に世の中にある複数の研究結果をまとめ、体系的に評価することで、機能性を裏づける方法があります。これを「研究レビュー(SR)」と呼びます。
まずは、機能性関与成分に関する学術論文を包括的に検索します。PubMedや医学中央雑誌、その他のデータベースを利用し、できるだけ偏りなく関連文献をリストアップすることが大切です。
集めた論文の中から、質が高く、機能性に関連する研究のみを選び出します。この段階で、論文の除外基準を明確にし、なぜその論文を採択または除外したのかを記録しておくと、評価に透明性を持たせられます。
選定した論文のデータを統合・分析し、機能性についての結論を導きます。研究レビューは、計画的に行わないと偏った結論に陥るリスクがあります。PRISMA声明などのガイドラインに沿って進めると、審査する側にもわかりやすく、評価の根拠が明確になります。
エビデンスの整備が完了したら、実際に消費者庁へ提出する書類を作成します。書類には複数の項目があり、それらを適切にまとめる必要があります。
喫食実績が豊富にあれば、そのデータを活用できます。それが十分でない場合、動物実験や人を対象にした安全性試験の結果を示すことで、該当する成分が人体に有害でないことを証明します。
次に、製造工程や品質管理の体制がしっかりしていることを示します。例えば、原材料の仕入先や加工方法が安定しているか、衛生管理が徹底されているか、機能性関与成分の含有量が規格通りに管理されているか、といった点を詳細に説明します。外部の分析機関に検査を依頼し、客観的データを示すケースも多いです。
万が一、摂取後に体調不良を訴える消費者が現れた場合に備え、連絡窓口を設置し、情報を集める仕組みを整えておく必要があります。さらに、その情報をすぐに都道府県知事や消費者庁に報告できるフローも構築しておくことが求められます。
臨床試験や研究レビューで得た結果を踏まえて、どのようなメカニズムで効果を発揮するのかを論理的に説明します。たとえば、「◯◯成分が血圧調節に関わる◯◯酵素の働きをサポートする」といった形で、科学的な裏づけを示すことがポイントです。
ここでは、実際のパッケージやチラシなどに記載する表現をまとめます。消費者が読んで誤解をしないか、過剰な健康効果を想起させないかなど、慎重にチェックする必要があります。
表面には、「機能性表示食品であること」や「機能性関与成分の名称」、一目でわかる簡潔な機能性の説明などを載せます。消費者が手に取った際に重要な情報がすぐにわかるようにデザインすることが大切です。
裏面には、「一日あたりの摂取目安量」「摂取方法」「注意事項」「問い合わせ先」などを記載します。また、商品に含まれる成分の一覧や栄養成分表示など、詳細な情報を整理して配置します。
機能性関与成分がどのような働きで健康増進に寄与するのか、そのメカニズムを説明します。「この成分が体内の特定の受容体と結合して、◯◯をコントロールする」など、科学的根拠に基づいた説明を行うと信頼感が高まります。
書類が揃ったら、いよいよ「機能性表示食品制度届出データベース」を通じて消費者庁へ提出します。オンラインで必要事項を入力し、各種ファイルをアップロードして提出作業を進めます。
届出後、消費者庁の審査担当者が書類を確認します。もし不備が見つかれば、「差し戻し」の連絡が来ます。その際、指摘事項を修正して再提出することで、最終的な受理へ近づきます。よくある修正依頼としては、エビデンスの提示が不十分な箇所、表示表現の不適切さ、文献の引用に不整合があるケースなどが挙げられます。修正には時間がかかることも多いので、スケジュールに余裕を持って対応するのが望ましいでしょう。
消費者庁から受理通知が届くと、その時点で「受理番号」が付与されます。さらに、その情報は消費者庁のウェブサイト上でも公表されます。
届出の準備から受理までの期間は、実施する臨床試験の有無や書類作成の進捗状況、差し戻しの回数によって大きく変わります。
新しく臨床試験を実施する場合に時間がかかるのは、被験者募集や論文投稿の工程を含むためです。
また、消費者庁の審査自体は提出から最短でも数週間は見込んでおくと良いでしょう。実際には、差し戻し対応などで合計半年ほどかかることも珍しくありません。
機能性表示食品の制度は、健康に関心の高い消費者に向けて、自社の製品の特長をしっかりアピールできる大きなチャンスでもあります。安全性や機能性が科学的に裏づけられた商品であることを公に示せるので、企業としての信頼感向上にもつながるでしょう。しかし、そのためには臨床試験や研究レビューをはじめ、届け出に必要な書類を正しく整える必要があります。食品CROなどの専門家に協力を仰ぎながら進めると、スムーズに受理を目指せるはずです。
当メディアの編集チームが独自調査したところ、機能性表示食品の臨床試験支援・届出支援に対応してくれる食品CROは30社存在します(2024年5月1日時点)。その中で、何を基準に会社を選ぶべきなのか。失敗しない食品CROの選び方を解説します。
臨床試験ポータルサイト、UMIN登録情報などで試験実施の実績があるかどうかを確認しましょう。公開されている実績が豊富であれば、滞りなく試験を実施できる何よりの証であり、信頼できる食品CROとして判断する材料となります。
自社で対応できることと、食品CROに依頼することを明確にしておくことも重要。自社のリソースを確認したうえで、臨床試験は依頼し、研究レビュー(SR)は自社で対応など、事前に役割をはっきりさせておきましょう。
目標症例数はどのくらいか、パイロット試験、オープン試験、単盲検試験・二重盲検試験などの試験の規模や方法について、事前に明確にしておきましょう。そのうえで、希望の試験デザインに対応可能な食品CROを選ぶことが大切です。
| 対応試験範囲 | パイロット~大規模 |
|---|---|
| コンサル費用 | 無料(初期相談) |
| 提携機関 | 病院・クリニック10施設、 SMO5社 ※2026年1月14日調査時点 |
| 対応試験範囲 | パイロット~大規模 |
|---|---|
| コンサル費用 | HP記載なし |
| 提携機関 | クリニック・診療所4施設、検査機関8社 ※2026年1月14日調査時点 |
| 対応試験範囲 | SR(研究レビュー)中心 |
|---|---|
| コンサル費用 | HP記載なし |
| 提携機関 | クリニック1施設 ※2026年1月14日調査時点 |
【選定基準】各社のHPや臨床研究情報ポータルサイト(https://rctportal.mhlw.go.jp/)で「機能性表示食品の臨床試験」の支援実績が確認でき、論文掲載の実績もある食品CROを選定しています。(2024年5月1日時点)
ここからは食品CROおすすめ3選で取り上げた3社の臨床試験・届出支援の内容、実績・論文を詳しく取り上げます。

1999年設立のケイ・エス・オーは長年積み重ねてきたノウハウを活かし、目標症例数が100を超えるような大規模試験にも対応。CROとSMO(試験施設支援機関)の機能をあわせ持ち、臨床試験を円滑に行う体制を整えています。二重盲検・ランダム化などの試験の実施実績が豊富で、これまで約200本近い研究論文の作成をサポートしてきた実績もあります。
健常から疾患まで多種多様なニーズに合致する被験者候補を選定。高血圧、高血糖、膝関節、便秘、認知機能、メタボリックシンドロームなどの疾患別に、被験者候補を約14万人管理(2024年時点)しているため、様々な研究テーマに対応できます。参加被験者180名・16週間の長期摂取試験で、脱落者を0名に抑えるなど、管理の質の高さも折り紙付きです。
大規模の臨床試験だけでなく、パイロット試験も実施可能で、その他にも試験実施医療機関との契約、倫理委員会の開催、統計解析、試験実施報告書の作成、論文・学会発表等をワンストップで支援。新規ヘルスクレームや新規素材にも対応可能で、これまで培ってきたノウハウを活かして、コンサルタントとしての立場で助言やサポートを行ってくれます。
| 登録日 | 試験名 (簡略名) |
目的 |
|---|---|---|
| 2024/04/05 | プロバイオティクスの長期摂取による安全性試験―ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験- | 健常成人を対象とし、プロバイオティクス粉末を12週間摂取することにより、プロバイオティクスの長期摂取安全性を評価する。 |
| 2023/11/09 | ガレート型カテキンの過剰摂取安全性確認試験-プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験- | ガレート型カテキン含有サプリメントを過剰摂取させた場合の安全性を確認する。 |
| 2022/04/01 | 「乳製品乳酸菌飲料」に関する腸内環境の良好でない成人を対象とした有効性評価試験―プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較法―腸 | 内環境の良好でない成人に対する乳酸菌飲料摂取が腸内環境、腸内細菌叢および免疫指標に及ぼす影響を検証すること |
| 2022/01/04 | ビフィズス菌殺菌体が健常成人を対象とした免疫機能に及ぼす影響に関する ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験 | ビフィズス菌の摂取による免疫機能への影響を探索的に評価する。 |
Lactobacillus paragasseri SBT 2055が腸内環境に及ぼす影響,及び安全性の検討-プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較法-(2023年)
Intake of Seven Essential Amino Acids Improves Cognitive Function and Psychological and Social Function in Middle-Aged and Older Adults: A Double-Blind, Randomized, Placebo-Controlled Trial(2020年)
複合成分サプリメントの摂取が軟骨代謝マーカーおよび膝関節の自覚症状に及ぼす影響および安全性の検討 ープラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験ー(2023年)
| 会社名 | 株式会社ケイ・エス・オー | 所在地 | 東京都港区芝浦1-9-7 芝浦おもだかビル7F |
|---|---|---|---|
| 電話番号 | 03-3452-7733 | 従業員数 | 46名 |
| 設立 | 1999年6月 | 提携医療機関 | 病院・クリニック:17施設 (首都圏中心) |

CPCCは、試験の立案や試験計画書作成、被験者募集‧管理、クリニックでの検査試験など全体をトータルでサポート。そのなかでも、小規模な試験や試験そのものの実現可能性を評価するパイロット試験の実績が豊富です。多くの目標症例数を必要とする大規模な試験を実施する前には、10名前後のパイロット試験の依頼を検討してみましょう。
2つの臨床試験専用クリニックと提携し、そのうち1つであるチヨダパラメディカルケアクリニックはCPCCと同じ建物内に併設しています。そのため、連携がスムーズで、試験受託・被験者の募集・試験の実施・報告までワンストップでの対応が可能。運動試験や肌試験、血流試験等の温湿度管理が必要な試験や経時採血、蓄尿試験などの試験も実施できます。
CPCCの施設内には、広さ43㎡、温度18〜38°C、湿度40〜70%といった試験に適した環境が整っています。そのほか、試験会場は最大120名の被験者が収容できる規模であり、大人数の試験や長時間にわたる試験でも臨機応変に対応できることも特徴の1つ。このような充実した設備により、ニーズに応じた柔軟な試験が実施できるでしょう。
| 登録日 | 試験名 (簡略名) |
目的 |
|---|---|---|
| 2024/04/14 | 試験食品摂取による疲労感軽減確認試験(予備検討) | 試験食品の摂取による疲労感軽減効果を確認。 |
| 2024/04/12 | IAAO法を用いた日本人成人男性におけるロイシン必要量の研究(予備検討試験) | 国際アミノ酸科学協会が今後予定されている、L-ロイシン必要量を評価するための研究の手順確認 |
乳酸菌およびビフィズス菌とその代謝物を含む豆乳発酵食品の摂取が健常成人の便秘傾向に及ぼす影響(2022年)
ホトリエノールの経口摂取による精神的ストレスおよび唾液バイオマーカーに及ぼす影響(2022年)
セサミン類含有食品の摂取が睡眠の質に与える影響―ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験(2024年)
| 会社名 | CPCC 株式会社 | 所在地 | 東京都中央区日本橋本石町3-3-10 ダイワビル4F |
|---|---|---|---|
| 電話番号 | 03-6225-9001 | 従業員数 | 公式HPに記載なし |
| 設立 | 2003年5月 | 提携医療機関 | 病院・クリニック:14施設 |

SR(システマティックレビュー)とは、対象となる機能性成分について、生命科学や生命医学などの主要なデータベースから研究結果を調査・抽出し、結果を歪める様々な要素を考慮したうえで、その効果を批判的に検討する手法のこと。TESは、SR対応を丸ごとお願いしたいという企業におすすめです。
「PubMed」「Cochrance Library」「医中誌Web」など様々な媒体のデータベースから研究結果を網羅的な調査が可能。そこから一次選定、二次選定、研究結果の質の評価まで対応してくれます。費用目安は1素材・1機能で、220万円(税込)。納期は約3か月とスピード感を持って作成してくれるのも魅力と言えます。
TESは化粧品の安全性や有効性を評価する試験を得意としている企業とも言えます。化粧品の安全性評価に関する指針や医薬部外品に関する臨床評価ガイドライン薬生薬審発0413第1号に準拠したパッチテストを実施しています。また、SPF/UVAPF測定やRIPT試験、スティンギングテストなどの肌に関連した試験にも対応していることも特徴の1つです。
| 登録日 | 試験名 (簡略名) |
目的 |
|---|---|---|
| 2024/01/31 | 試験食品の摂取による肌機能及び腸内環境に及ぼす効果検討試験 | 本試験の目的は、試験品摂取による肌機能及び腸内環境に及ぼす効果の検討をすることである。 |
| 2023/09/26 | 試験食品摂取が肌機能に及ぼす効果の検討 | 本研究は、皮膚機能の改善に対する試験食品の効果を調べることを目的としています。 |
| 2023/08/25 | 試験食品摂取による肌機能へ及ぼす効果の検討 | 本試験の目的は、被試験食品の摂取による肌機能に及ぼす効果の検討をすることである。 |
| 2023/05/09 | 試験食品摂取による血流および腸内環境に及ぼす効果の検討試験 | 被験食品の単回および4週間連続摂取による血流および腸内環境に及ぼす効果について検討する事を目的とする。 |
| 2023/03/18 | 試験食品摂取による特定保健指導対象者に対する効果検討 | 本試験は、試験食品摂取が体脂肪および各種指標に与える影響の検討を目的とする |
米ぬか発酵物含有食品の摂取によるLDLコレステロールの減少効果 ーランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験ー (2023年)
NMN(Nicotinamide Mononucleotide)含有食品の肌機能に及ぼす効果および安全性の検討 -プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験-(2023年)
じゃがいも由来グルコシルセラミドの摂取による皮膚機能改善効果 ーランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験ー(2022年)
| 会社名 | 株式会社TESホールディングス | 所在地 | 東京都台東区東上野2-7-5 偕楽ビル6F |
|---|---|---|---|
| 電話番号 | 03-6801-8480 | 従業員数 | 公式HPに記載なし |
| 設立 | 2002年4月4日 | 提携医療機関 | うえのあさがおクリニック等 |
機能性表示食品とは、販売前に企業が自らの責任で安全性や有効性を示す科学的根拠を整備し、消費者庁へ届け出を行うことで、特定の健康効果を表示できる食品のことです。
基本的に健康な成人(未成年者、妊婦、授乳婦を除く)です。この制度は、病気を治すことではなく、健康維持や生活の質を高めることを目的としています。そのため、疾病を有する方のための治療効果を期待する食品とは位置づけが異なり、あくまで健康を補助する役割と捉えるのがポイントです。
機能性表示食品の届出先は、消費者庁になります。従来の特定保健用食品(いわゆる「トクホ」)は、国が審査を行い許可する制度でしたが、機能性表示食品は事業者が主体的に安全性や科学的根拠を確認し、消費者庁に書類を届け出る形式へと移行しました。届出には国の認可は必要ありませんが、提出した内容に不備があると差し戻しとなるため、書類作成と根拠の整理は非常に重要な作業です。
届出が受理されるためには、大きく分けて以下の条件を満たす必要があります。
一般的な容器や包装が施され、成人の健康維持を目的とした食品であることが前提です。アルコール飲料などは該当しません。
食品に含まれる機能性関与成分や、実際の食経験(喫食実績)をもとに安全性を証明します。過去の動物実験やヒト試験のデータ、学術文献などを活用することが多いです。
臨床試験(RCT)を行って効果を示すか、既存研究をまとめた研究レビュー(SR)などで効果を裏づける必要があります。ただし、疾病の予防・治療をうたう表現はできません。
製造工程、品質管理、成分の含有量などが安定していることを示します。必要に応じて、第三者機関での成分分析なども行います。
消費者が何らかの体調不良を訴えたときに迅速に対応し、必要に応じて行政機関に報告できる体制を備えることが求められます。
パッケージに機能性関与成分、摂取目安量、注意事項などを明確に記載し、疾病の予防や治療効果をうたうような表現は避ける必要があります。消費者庁の許可を受けたと誤解される表現も禁じられています。
これらを踏まえて、必要な書類をすべて揃えて期限内に届出を行い、問題がなければ消費者庁から「受理」される運びとなります。
これまで見てきたように、機能性表示食品の届出には多数の手順があり、専門的な知識と実務経験が求められます。とりわけ、臨床試験や研究レビューの設計・実施、学術論文の作成、届出用の書類整備などは一朝一夕でこなせるものではありません。
食品CROのサービスは、研究計画の立案や被験者募集、試験実施のマネジメント、統計解析、論文作成、届出書類の作成サポート、さらには差し戻し対応など多岐にわたります。CROは機能性表示食品の届出支援を専門的に行っており、過去の豊富な知見やノウハウを活かしてプロジェクトを進めることができるため、スケジュールや品質の面で大きなメリットがあります。
自社で一からすべてを行う場合、担当者に大きな負担がかかるうえ、専門用語や申請フォーマットを短期間で理解するのは難しいでしょう。機能性表示食品制度は頻繁にガイドラインや運用が改訂されることも多いので、最新情報にキャッチアップしているCROを活用すると、結果的に時間と労力を節約できる場合が多いです。
機能性表示食品コンサルは、機能性表示食品の開発や届出に必要なエビデンス構築、臨床試験の設計・実施、届出書類の作成支援、広告表現のチェック、OEM製品開発のサポートなど、幅広い業務を一貫して支援する専門サービスです。
法制度やガイドラインに詳しい専門家が対応することで、時間やコストを抑えつつ、届出の成功率を高めることができます。しかし、食品CROによって提供内容や強みが異なるため、自社のニーズに合ったコンサル選びが重要です。
ケイ・エス・オーは、食品に特化したCROとSMOの機能を合わせ持つ第三者機関として、臨床試験実施の支援を行う組織。ヒト試験の立案から論文まで一貫サポートしています。
| 所在地 |
|---|
| 東京都港区芝浦1-9-7 芝浦おもだかビル7F |
| 公式HPのURL |
| https://www.kso.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 03-3452-7733 |
CPCCは、2つの臨床試験専用クリニックと提携し、1つは会社に併設した食品CROです。被験者登録バンクも所有しているため、大規模な試験でもワンストップで行っています。
| 所在地 |
|---|
| 東京都中央区日本橋本石町3-3-10 ダイワビル4F |
| 公式HPのURL |
| https://www.cpcc.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 03-6225-9001 |
治験業界大手のEPSグループの食品部門。スムーズな研究開発をサポートし、食品の安全性や機能性評価、トクホや機能性表示食品の開発を支援しています。
| 所在地 |
|---|
| 東京都新宿区津久戸町1-8 神楽坂AKビル(東京) |
| 公式HPのURL |
| https://www.ep-mediate.co.jp/business_ffc.php |
| 電話番号 |
| 公式HPに記載なし |
ヒト臨床試験や 統計解析、論文作成、 各種法務手続きまで 一貫して実施できる企業です。スタートからゴールまで一貫してサポートできることを強みとしています。
| 所在地 |
|---|
| 東京都文京区小石川1-4-1 住友不動産後楽園ビル2F |
| 公式HPのURL |
| https://www.orthomedico.jp/ |
| 電話番号 |
| 03-3818-0610 |
企業の要望に合わせた臨床試験を目的やレベルに合った試験デザインで提案している企業です。注目されている機能性表示食品の認知領域の試験も行っています。
| 所在地 |
|---|
| 東京都港区芝浦4-11-17 中野スプリングビル 5F |
| 公式HPのURL |
| https://www.huma-rd.co.jp/advantage/ |
| 電話番号 |
| 03-3431-1260 |
全国展開の調剤薬局をグループに持ち、幅広い領域のネットワークやデータを活用している企業です。特定臨床研究や多施設共同観察試験など多数の実績があります。
| 所在地 |
|---|
| 東京都中央区日本橋2-14-1 フロントプレイス日本橋 |
| 公式HPのURL |
| https://www.apoplus.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 03-5800-5827 |
大学発のベンチャーとして九州大学や近畿大学などの大学と連携し、食品素材や化粧品素材において、品質の高いヒト試験を実施している企業です。低コストで臨床試験が実施できる体制が整っています。
| 所在地 |
|---|
| 福岡県飯塚市仁保372-3 |
| 公式HPのURL |
| https://userlife.science/category/clinical/ |
| 電話番号 |
| 0948-82-3123 |
食品CRO・SMOとして、目的に応じたフィールドでの臨床試験(ヒト試験)をサポートしている企業です。少人数から大規模な臨床試験やリモート試験などさまざまな規模の臨床試験に対応しています。
| 所在地 |
|---|
| 愛知県名古屋市昭和区白金1-14-18 |
| 公式HPのURL |
| https://hc-sys.com/ |
| 電話番号 |
| 公式HPに記載なし |
機能性表示食品の届出に対応した、健常者および軽症者を対象とする臨床試験及び研究レビューを強みとした企業です。臨床試験専門の医療機関「うえのあさがおクリニック」と連携し、研究レビューを実施しています。
| 所在地 |
|---|
| 東京都台東区東上野2-7-5 偕楽ビル6F |
| 公式HPのURL |
| https://tes-h.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 03-6801-8480 |
研究テーマに沿ったコーディネート力で企業のヒト試験をサポートしている企業です。臨床試験の費用対効果が高く、希望の内容に適した価格を提案していきます。
| 所在地 |
|---|
| 東京都中央区銀座6-2-1 Daiwa銀座ビル3F |
| 公式HPのURL |
| https://imeqrd.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 公式HPに記載なし |
臨床試験のコンサルティングからSR作成・試験実施、申請・認可取得まで全て自社で行っている企業です。初めて臨床試験を行う企業のニーズに合わせた提案を得意としています。
| 所在地 |
|---|
| 東京都港区浜松町1-9-10 DaiwaA浜松町ビル3F |
| 公式HPのURL |
| https://www.souken-lab.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 03-5408-1555 |
特定保健用食品や機能性表示食品の開発支援や、大規模コフォート試験を実施している企業です。特定保健用食品や機能性表示食品の開発支援や、大規模コフォート試験など柔軟に対応します。
| 所在地 |
|---|
| 埼玉県志木市上宗岡4-1-37 |
| 公式HPのURL |
| http://cli-creative.com/medical/ |
| 電話番号 |
| 090-6700-4850 |
医薬品レベルの知識・経験を活かした高い水準での食品ヒト臨床試験を実施している企業です。また、Webスクリーニングを行うことで精度の高い結果を得られることに定評があります。
| 所在地 |
|---|
| 東京都渋谷区渋谷1-4-7 パークアクシス渋谷202 |
| 公式HPのURL |
| https://www.levbrain.com/ |
| 電話番号 |
| 080-7290-0404 |
医療機関と提携し、食品の有効性や安全性を評価するヒト試験を実施していることが特徴です。食品だけでなく、皮膚や化粧品に関するヒト試験やin vitro試験に特化しています。
| 所在地 |
|---|
| 大阪府大阪市北区東天満2-10-31 第9田渕ビル3F |
| 公式HPのURL |
| https://drc-web.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 06-6882-8201 |
特定保健用食品の申請、機能性表示食品の届出、各種エビデンス取得のためのヒト臨床試験を実施している企業です。また、大学研究機関と提携し基礎研究から論文化までサポートします。
| 所在地 |
|---|
| 大阪府大阪市北区東天満1-7-17 東天満ビル4F |
| 公式HPのURL |
| https://www.oneness-sup.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 06-4801-8917 |
クリニカル・アウトカムのデータ収集に革新的技術やネットワーキングを導入し、東京大学大学院薬学系研究科と共同研究を行っている企業です。国内有数のボランティアデータベースによる被験者管理ツールを活用しています。
| 所在地 |
|---|
| 東京都豊島区南池袋1-13-23 JRE南池袋ビル 2F |
| 公式HPのURL |
| https://3h-ms.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 03-5953-2108 |
食品においても科学的な根拠を求められるため、ヒトによる特定保健用食品試験、機能性表示食品試験などの臨床試験を行っている企業です。高品質なヒト試験を行い、アドバイスや情報提供をしています。
| 所在地 |
|---|
| 北海道札幌市中央区南1条西8-4-1 TG札幌ビル8F(本社・札幌支店) |
| 公式HPのURL |
| https://www.csc-smo.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 011-223-3130 |
機能性表示食品の開発や届出をサポートをしている会社で、開発に必要な工程をワンストップで支援しています。新商品開発の横断的、局所的なバックアップが可能です。
| 所在地 |
|---|
| 大阪府大阪市北区天神橋2-2-27 北区不動産会館6F |
| 公式HPのURL |
| https://tashikani.jp/ |
| 電話番号 |
| 06-6352-6622 |
新潟地域の中小企業が行う機能性表示食品の開発や届出をサポートをしている会社です。新潟薬科大学と連携し、食品の専門家の協力を得た支援を強みとしています。
| 所在地 |
|---|
| 新潟県新潟市秋葉区東島316-2 |
| 公式HPのURL |
| http://www.nbrp.co.jp/index.html |
| 電話番号 |
| 0250-25-1196 |
ヘルスケアサービスを展開している企業です。遺伝子検査を中心として、各究機関と共同種研で研究を行っています。
| 所在地 |
|---|
| 東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 |
| 公式HPのURL |
| https://dena-ls.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 公式HPに記載なし |
肌試験、食品試験など、ヒト臨床試験のエビデンス取得を中心に提供している企業です。コスト面をカットするために必要な工程のみを取り入れ、高品質で低コスト、迅速な研究開発を実施しています。
| 所在地 |
|---|
| 大阪府大阪市北区中津1-17-26 中津グランドビル 10F |
| 公式HPのURL |
| https://www.mis21.co.jp/1 |
| 電話番号 |
| 06-7878-6780 |
皮膚や角膜、口腔などにおける安全性や有用性を評価している企業です。皮膚のことを熟知し、新しい皮膚科学に基づく適正な評価を行っています。
| 所在地 |
|---|
| 大阪府大阪市中央区安土町1-6-14 |
| 公式HPのURL |
| https://www.nikoderm.com/ |
| 電話番号 |
| 06-6125-3501 |
サイエンス×マーケティングでヘルスケア領域支援をしている企業です。生活者の理解を合わせたパネルを活用し、精度の高いエビデンス構築から取得まで徹底してサポートをします。
| 所在地 |
|---|
| 東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー 11F |
| 公式HPのURL |
| https://www.macromill.com/ |
| 電話番号 |
| 03-6716-0700 |
医師や薬剤師、看護師などの医療資格者が在籍し、臨床試験の計画段階から支援にわたって試験をサポートしているNPO法人です。専門的な知識を用いて支援を提供していることが特徴です。
| 所在地 |
|---|
| 東京都荒川区西日暮里2-54-6 K・Sビル302 |
| 公式HPのURL |
| https://www.jortc.jp/ |
| 電話番号 |
| 03-5604-9850 |
北海道から九州地方に至るまで、地域の方々に疫学的調査に協力をしてもらい、科学的根拠に基づいた正しい評価を実施している企業です。健康商品を通して、地域の健康を継続的にサポートしています。
| 所在地 |
|---|
| 愛媛県松山市平井町1383-2 |
| 公式HPのURL |
| http://www.shin-science.co.jp/index.html |
| 電話番号 |
| 089-904-7811 |
食品CROや臨床試験データの統計解析、被験者募集支援などを行う企業です。臨床試験の実施医療機関と提携し、科学的合理性および倫理的妥当性を徹底した研究支援をします。
| 所在地 |
|---|
| 北海道札幌市中央区北11条西14-1-16 山崎耳鼻咽喉科クリニック 2F |
| 公式HPのURL |
| https://www.kyowa-t.com/ |
| 電話番号 |
| 011-200-9431 |
食品ヒト試験CROや肌試験、健康機器・美容機器、遠隔臨床試験などを行う企業です。機能性表示食品、機能性表示食品、特定保健用食品など幅広いヒト試験に対応しています。
| 所在地 |
|---|
| 東京都千代田区神田三崎町2-18-4徳栄ビル5F |
| 公式HPのURL |
| https://www.mibyou-ls.com/ |
| 電話番号 |
| 03-6256-9600 |
排尿障害や性機能関連の薬剤の基礎研究や臨床研究を行っている企業です。倫理審査を必要とする泌尿器科領域における臨床研究に特化しています。
| 所在地 |
|---|
| 沖縄県中頭郡北谷町字宮城1-1 アルトゥーレ美浜823(オフィス) |
| 公式HPのURL |
| https://sklabo.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 公式HPに記載なし |
医薬品及び食品臨床試験の拠点として、各種ヘルスクレームに対応した食品臨床試験を受託している企業です。歴史あるCRO企業であり、これまでの豊富な実績と根拠に基づいた研究開発を実施しています。
| 所在地 |
|---|
| 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル 南館4F(本社・東京事務所) |
| 公式HPのURL |
| http://www.ndrcenter.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 03-6551-2335 |
ヒト臨床試験・疫学調査などデータ取得支援機関です。専門的な知識を持つ治験コーディネーターが丁寧にサポートし、特定保健用食品、食品機能性表示食品のエビデンス取得を支援しています。
| 所在地 |
|---|
| 東京都新宿区河田町7-5 T-ビル3F |
| 公式HPのURL |
| https://synaps.co.jp/ |
| 電話番号 |
| 03-5604-9442 |
CROとは「Contract Research Organization」の略で、「開発業務受託機関」を意味します。食品CROは食品開発における、ヒト試験を受託している企業のことを指します。
企業が食品を開発し、機能性表示食品や特定保健用食品(トクホ)として認可申請する際の第三者機関として、臨床試験の実施を支援。関連法規や試験計画書に沿った試験のモニタリングから、集計したデータの処理・解析、研究論文の作成支援まで、幅広く依頼者をサポートします。

オープン試験とは、被験者と実施者(試験評価者)の両者に、誰が食品を摂取したのかといった介入内容が開示されている試験です。比較的簡単に実施できるので、コストが抑えられる反面、結果には個人のバイアスが入りやすい点には注意が必要になります。

単盲検試験とは、被験者は介入内容を知らず、実施者側(試験評価者)は知っている試験です。医師や研究者といった実施者は被験者のグループの割り振り、何を与えられたかなどを把握していますが、被験者はわからない状況下で試験が行われます。

二重盲検試験とは、被験者と実施者(試験評価者)のどちらも介入内容を知らない試験のことです。バイアスが入りにくく適正な評価ができるため、有効性や安全性の評価を得るために推奨されている試験です。大規模な試験となるケースが多いため、CROの選定には注意が必要です。